時間芸術 その5


さて前回で古代マヤ暦のNine Underworldの解説をしてビッグバンが始まってから現代までのこの宇宙の意識の進化を振り返った訳ですが、今回はその知識を踏まえた上で現代のボク達がどうやって対応していくかについて。

加速する時代変化の真っただ中に生きるボク達。前回登場したGalacticサイクルでは13等分された1セクションの長さは360日に対して今のUniversalサイクルではたったの20日。要するに少し前までは約1年かかった意識の変容もしくは創造のサイクルが現在ではたったの20日の内に起 きてしまっている訳です。
この変化のスピードで一番困惑しているのが、この『MIND(心/心理)』。4段目のTribaleサイクルで登場した今の人類の元祖はそれまで持っていた尻尾を手放し、このMINDを新たなサバイバルツールにして今の人類の世界を築き上げて来た訳ですが、ただこのMINDにはスピードの限界があるんです。

映像処理に詳しい人であればご存知かと思いますが、ボク達のMINDが処理出来る認識能力というのは1秒間につき24フレーム。これはFlicker Frequency(フリッカー周波数)と言って映画等が使う1秒間のフレームの数で、HD等、時術の発展で最近はこのフレームの数も増えて限界値も上 がって来ていますが、基本的には1秒間に24コマの画像をボク達のMINDが認識しているという事。
過度に溢れる情報の処理や時代の移り変わりの早さに対応する事がどんどん難しい時代になっているのは誰もが納得する事だと思いますが、このMINDの中にその情報量が加速度的に増えて行く事で、他の処理能力は下がって行き、これがストレスの原因になって行きます。ストレスはほぼ全ての病気の根源と言われていますが、人間には The Fight-or-Flight Syndrome(闘争・逃避反応)という機能が備わっていて本能的に危険やストレスを感じると様々な反応を起こし、それが精神的/身体的な病気だけでは なく、果ては暴動、無差別殺人、テロリズム等のより大きな社会的ストレスにもなって行きます。
MINDにはもう一つの反応があって許容量を超えた情報に対しては一種の無意識状態=無関心状態に陥るか、見て見ぬフリをする状態になって行きます。これは現代のボク達が最も目にしている光景。社会や周りが、色んな手段を使って今、実際に起こっている大切な事柄から無意識的に目を避けようとしているのを感じている敏感な人は多いはず。

とにかく今、このMINDが危険に晒されていて、人類がこれに頼り続けていく限り問題は一向に解決しないわけです。元々、人間の物理的な脳や心理状態 (=MIND)は未来を正確に知るようには出来ていないので、これまでのようにMINDをサバイバルツールにしていてはこの加速する時代ではついていけな くなってしまう訳です。

ではこの時代遅れのツールの代わりに何を使うのか。
それはボク達が既に持って産まれて身につけている『直感 = Intuition』
直感にはスピードがありません。直感とは自己の無意識に広がる内なる宇宙との連結。自分でも気付かずに奥深く眠っていた記憶や知識、あるいはボク達のDNA に組み込まれているこの存在としての共通の認識を瞬間的に感じる事。そしてそれは「知る事の出来る全ての情報」の一部であって、様々な宗教や文化が神という言葉で表現し、古代から世界中のシャーマンや時の預言者達がアクセスしていた高次元の宇宙への直結現象なんです。

という事で次回はなぜこの直感がこれからのボク達にとってより重要になっていくかをもう少し詳しく解説して行きたいと思います。


最終更新 2011年 9月 30日(金曜日) 14:26
 

時間芸術 その4


さて、今回は究極のNine Underworldの解説。


前回も触れた通りユカタン半島のCopaという処で発見された石碑に記されていたとてつもなく大きい数字の暦をスウェーデンの生物物理博士でマヤ暦研究の権威、Carl Johan Callemanが解析、検証。更にアメリカ人のジュエリー・アーティストでマヤ暦の研究家、故Ian Lungold氏が現存するマヤの神官やCalleman博士と共に研究した内容を踏まえて解説します。


まずこれは物理的な星の周期ではなくビッグバンが起こった時代から2011年の10月28日までの『宇宙の意識の進化』を段階的に記したモノ。Calleman博士の独自の研究だと例のマヤ暦が終わるというのは2012年では無くこの日で、もちろん世界の終末ではなくこの日以降は新しい宇宙/世界の始まりになると説明。詳しくは後述しますが、ボク自身はその諸説ある日付や預言よりもCalleman博士とLungold氏のこの詳細な研究とそこから導きだす哲学に非常に興味があるわけでその片鱗だけでも今回はなんとか紹介出来ればと思ってます。

基本的なこのカレンダーの構造は9つの段階の「意識」のレベルとその一つ一つのレベルが更に13等分したセクションに分かれています。13等分されたセクションは交互に連なる「7つのLight」と「6つのdarkness」で構成され、Light(=昼)の時に新しい意識が増大し、Darkness(=夜)の時にその意識を植え付ける。それぞれのレベルでこの段階的な13のセクションを繰り返す事で「意識の進化=創造」が繰り返され、このNine Underworldは完結されます。ちなみに彼の地のピラミッドが全て9段なのもこのNine Underworldを象徴しているため。

更に一つ一つのレベルは上に登って行くごとに20倍の早さで進んで行く事になり、1段目のレベルが164億4000万年前(!)から始まったのに対して、2段目は8億2000万年前から、3段目は4100万年前からスタート。それぞれのレベルを上昇して行く毎に物事の起こるスピードが加速され、13等分された一つのセクションの長さは1段目のレベルでは12億6000万年かかったのに対し、2段目には6310万年、3段目は3100万年とどんどん短くなって行き最終レベルの9段目になるとたったの20日(下の参照画像では18日になってますが20日のハズ)。要するに20日x13セクションで、9段目は全部でたったの260日分。1段目が164億4000万年分だと考えるとボク達が年々時間が早くなっていると感じるのも頷けるわけです。さすがに言葉だけだと少し分かりづらいので前述のIan Lungold氏のウェブからの図解がこちら。



それぞれの意識のレベルの名称は便宜上命名したものですが、この図を参照に下のレベルからそれぞれ簡単に解説していくと、1段目のレベルは約164億4000万年前(現代の科学者が唱えるビッグバン誕生の時期とほぼ一致)に始まったCellular(細胞)のサイクル。この時代を支配していたAction&Reaction(作用と反作用)という意識の元、宇宙の始まりから多細胞が産まれるまで続きます。

8億2000万年前からは2段目のレベルのMammalian(ほ乳類)サイクルに入り、Stimulus/Responce(刺激と反応)という意識の元、多細胞から植物を経て、ほ乳類が誕生する4100万年前から3段目のFamilial(家族)のサイクルに入ります。このサイクルになると生物の意識の中に家族と他人という「個の認識」という意識が芽生え、4段目のTraibal(民族)サイクルに200万年前に入ると最初期の人類が誕生。脳は肥大し、それまでの物理的もしくは環境的な作用/反応以外に、似たモノと異なるモノの認識によって様々な決断を下すというMind(心)という今の人類の礎が産まれ、民族や仲間といった意識が発達して行きます。
10万2千年前から5段目のCultural(文化)サイクルに入ると、洞窟住まいをしていた彼等の中から言語が生まれ、火を発見。今度は芸術や宗教といった様々な文化を形成させ、年長者やシャーマン等に導かれつつも生きる上で様々なReason(理由)を求める事によってその意識を更に高めて行きます。そして約8000年前程から農耕が発達して行き、紀元前3115年から次の6段目、National(国家)サイクルに入ります。シュメール文明やエジプト文明の始まりの時期とほぼ一致しているこの時期からは前回のレベルを支配していたReason(理由)を超えたLaw(法)の確立へと意識が移行し、国家の成立を押し進め、より物理的で生産的な方向に意識が進化して行く事になります。

そしてちょうど産業革命が起こった頃の1755年からは7段目のPlanetary(地球)のサイクルが始まり、地球全体を支配する意識としてのPower(力)の成立がそれまでの国家という概念を超えたいわゆる世界企業の成立に繋がって行きます。この辺まで来ると近現代なので特に世界的銀行家/国際企業の歴史に詳しい方は納得するハズ。そして1999年からは8段目のGalactic(銀河)のサイクルに入り、それまで支配していた企業/銀行の持つPowerという意識レベルからより一歩進んだEthics(倫理)という意識をボク達は次第に持つ様になって行きます。つまり一連のPower(=新世界秩序など)があって初めてそこからNo!を突きつけるEthic(=倫理感)が産まれる、と。
さすがにこの辺りになってくると現世代なので客観的な歴史観を投影するのが難しくなって来ますが、インターネットを始めとした情報テクノロジーの急発展や、量子論の急展開、ハッブル宇宙望遠鏡等の宇宙研究の成果等から、より明確な宇宙の全体像が見えて来たGalacticな時代だと言う事は明らかだと思います。

そして遂に最終レベルの9段目が今年、2011年の3月8日から始まり、最終的な意識の着地点Universal Co-creationもしくはConscious Co-creation(意識的に行う共同創造)へと導かれていく事になります。Calleman博士自身はこうして人類と地球と宇宙が一体化する進化プロセスを経る事で、全てのサイクルが終わる2011年10月28日は愛と全体性を兼ね揃えた黄金時代への幕開けになると語っています。
つまりLightとDarknessという陰陽のサイクルを繰り返し駆け上り、164億年分もの発展を遂げて来たボク達の意識はこの日以降遂に完結を見せる訳で、左脳と右脳、西と東、精神世界と物質世界という相反するモノを統合的に捉える事が可能になり、ここからまた新しい宇宙を創造して行く事が可能になるというのがボクなりの解釈。



というわけで詳しい内容をかなり省いた割には結構な文字量になってしまったので今回はこの辺で。次回はこのマヤ暦の知識を踏まえた上で、どんどん加速する時代変化の現代のボク達がどう対応して生きて行くかという前述の故Ian Lungold氏のマヤ暦解釈を紹介します。


最終更新 2011年 9月 30日(金曜日) 14:28
 

時間芸術 その3 


さて今回は基本的なマヤ暦の構造について。

まず彼等が使っていた主なカレンダーとは
具体的にどういうものか。

一つはTzolkin(ツォルキン)というパーソナル
な用途で毎日を祝う260日周期で、13種類の
数字(意図)と20種類のサイン(創造)を
組み合わせたモノで(13x20=260日)毎日が
それぞれの異なる創造プロセスや意図が存在し、
その日における役割を確認する為のもの。
子供が産まれるとタイムキーパーと呼ばれるマヤの
シャーマンが彼等のキャラクターやこの世界における
役割を(ある意味抽象的に)示してくれます。

もう一つはTun(トゥン)という360日周期
でこちらはより預言的で崇高なカレンダーで、
どちらも現在の太陽暦やどの惑星の物理周期的
カレンダーとも違った「創造におけるプロセス」
の流れが一番のフォーカスポイントになっている事が鍵。

この260日と360日のカレンダーを歯車のように
見立てて組み合わせるとちょうど一周するのが
彼等の周期で52年、グレゴリオ暦の51と3/4年の
レボリューションサイクルが出来上がり、このサイクルを
経た人はひとつの大きなクリエイションを一回り経験した
年長者として扱われるわけです。
(コレはメソアメリカ全土で共通する認識)

ちなみに一日は13時間に区切られ、そこからまた
(ボク達の時計でいう)13分、13秒と、永遠に
13の区切りが続いて行きます。



さて、ここで気になる例の2012年12月21日について。
映画や様々な解釈の終末説で有名ですが、マヤ暦が
この日に終わるというのは彼等が当時使っていた
Long Count(ロングカウント)という種類の日付の
数え方が終わるという意味。

このロングカウントはマヤ文明古典期(6世紀~9世紀頃)
の石碑やピラミッドに刻まれた歴史的事象を示す時に
用いたもの。Baktuns(バクトゥンズ)と呼ばれる
周期が13種類の異なった創造のプロセスを経て、
より円熟した時代になっていくわけです。

1Baktunsは400Tun(Tun=360日周期)、
依って400 x 360 = 144,000日(394.3年)。コレに
13段階の創造のプロセスをかけると約5125年。
最近ではほとんどの考古学者がこのロングカウント
の始まりは紀元前3114年8月11日という見解で
一致している為、ここから計算した日付がこの
2011年12月21日。
古代エジプト王朝の起源がちょうど紀元前
3100年頃から始まっている事から考えると、
まさに国家という概念の歴史の始まりと合致します。


ただ話はここで終わらずにここから更に深く、
よりスピリチュアルな方向に向かって行きます。


このロングカウントを包括するようなより大きな
くくりなのがこの「Nince Underwold」という概念。
(9つの下界、と訳するとなんか胡散臭いのであえて英語で)
これはこの文明の始まりどころか宇宙の始まりのビッグバン
から現代までの「宇宙の意識の進化」を示したまさに究極の
カレンダー。

中央アメリカのユカタン半島(メキシコ東南部、ベリーズ、
グアテマラ)周辺で栄えたマヤ文明の遺跡が並ぶ地域の
一つ、Copaという所で1940年代に発見された石碑に
記されていたこのカレンダーはとてつもなく大きい数字が
刻まれていて、前回のブログで紹介したスウェーデンの
生理物理学博士、Carl Johan Callemanは彼のその
数学的能力を使ってこのカレンダーを細部まで検証して
その衝撃的な全容を解説してくれています。


という事で次回はこの究極のNine Underworldと
宇宙の意識の進化の歴史について。前述した二つの
基本的なカレンダーとロングカウントを踏まえた上で、
よりディープな内容に迫って行きます。

どこまで詳しく書いたものか・・・ん〜Let's see.

最終更新 2011年 9月 30日(金曜日) 14:27
 

時間芸術 その2


今回はボクがここ数年ハマっている
古代マヤ文明とその時間感覚についてのイントロ。


まず古代マヤ暦に関して知っておいて欲しいのは
80年代のニューエイジ時代に勝手に解釈して
作り上げられた占いもどきの「ドリームスペル」や、
「13月の月の暦」、最近では2012年終末説など
あまりにも本来の意味とかけ離れた誤解が多い事。

特に日本語で古代マヤ文明関係の本を探しても
どれも上記の影響下にある占い本程度しか見つからず、
インターネットもまたしかり。

さすがに英語の情報網だとヴァラエティに富んでいて
古代マヤ文明の暦、数学、文字、歴史、哲学と
世界中の本気な研究者達の色んな記述や映像が豊富。
ただ例の直接根拠の無い終末説を唱えたり、
古代メソアメリカ全体の文明や暦を全てごちゃ混ぜに
解釈していたりと、真剣に研究している人達からすると
誤解が多い話題なのは世界共通なのですが。


その中でも素晴らしかったのがスウェーデンの
生理物理学博士で WHO(世界保健機構)で長年
ガン細胞等の研究をしていた Carl Johan Calleman博士。

彼は79年からマヤ暦の研究を始めて今ではかなりの権威の
方なんですが、彼と共にその研究を更にメタフィジカルかつ
実践的に提唱していたアメリカ人の故 Ian Lungold氏の
解説がとにかく衝撃的。ある意味ボクの世界観をより深く
掘り下げてくれた位の影響を受けたんです。




次回以降で実際にこのマヤ暦の構造を説明するとして
まずこのマヤ暦の時間感覚が実際どんな意味を持つのか?


ボク達の「意識」はこの「時間」と「場所」
によってフォーカスされている。
X軸が時間でY軸が空間だとしたらその二つが
交わる処にボク達の意識が存在する。
よって今がいつで、ここがどこか、という認識は
自分の意識を形成する上で凄く重要な訳です。
(このテーマは仏教哲学においてもとても重要)


暦=カレンダーというのはその文明の
根本を司る絶対的な影響力を持っています。
王様や皇帝が死のうと、革命が起きようと、全てはその
カレンダー上で起こり、自分がどういう時代に産まれて
どういうサイクルを経て一人の人間として成長するかは
全てこのカレンダーによって支配されています。

前回でも触れた通り、現在のボク達が使っている暦は
1582年に当時のローマ法皇、グレゴリー13世が制定
したグレゴリー暦。カソリックの世界的侵略により世界中の
数ある原始宗教や暦を燃やし尽くして地球規模に広まった
正に現代文明の絶対的中心軸。
そして誰しも気付いているように制定当時には多少あった
スピリチュアルな日々の意味合いは完全に産業消費社会
のツールでしかなくなっているのが今の現状。
休暇にクリスマスに正月から、ボーナス、給料日に至るまで
ボク達の意識基盤の中心に存在しています。

一日を更に細かく刻む時刻(分や秒)に関して言えば
13世紀に機械式(歯車式)時計が発明された事で
産まれた歴史的にもかなり新しいアイデアで、この宇宙や
人間の自然なサイクルとはかけ離れた人工的な概念なんです。


この太陽暦の仕組みは1年を365,2425日として
地球が太陽の周りを回る周期を計算した物理的な周期。
この広い宇宙に何億とある銀河の、更にその中の小さい光の
太陽と、その周りをくるくる回る土の固まりである地球から見た
たった一方向の視点。

古代マヤに限らず世界中の様々な古代カレンダーが
365日よりも360日周期が多いのは彼等が自転する
地球から360度全方角の宇宙を見渡していたから、
というのはあくまで仮説ですが(苦笑)、
少なくとも古代マヤの人達は現代のボク達よりも
深い哲学を持って時間という概念を研究していました。


そもそも古代マヤの人達に「時間」という言葉の
正確な翻訳は無く、一番近い言葉が「神の意思」。
この場合の神は個人の信念形態によって違ってくるとは
思うんですが、創造主、ソース、エネルギー、そうするに
自分よりも大きな、この宇宙の全ての意識の源という意味。

彼等にとってのカレンダーとは「時間」ではなく、
「創造」のプロセスの流れを記録してその流れを追う為のモノ。

古代マヤの人達は優れた天体観測能力を持っていて、
火星や金星の軌道も計算し、非常に精度の高い物理的な
暦を沢山持っていました。Haab(ハアブ)暦という現在の太陽暦
と同じ365日カレンダーも存在していたのですが、
このハアブ歴の使用目的はただ一つ。
それは作物の収穫時期から税金の計算と徴収をする事。

これだけでもうボク達がどんな社会に産まれて
来たのかよく分かるかと思いますが、次回は
簡単なマヤ暦の構造とその哲学についてボクなりの理解で
紹介しようと思います。



最終更新 2011年 9月 30日(金曜日) 14:29
 

時間芸術 - Time Art


今回はまずイントロとしてボクの考える
時間芸術についてのおおまかな定義とそのマスター達について。


共に音楽家を志していたアニキに子供の頃に言われたのが
自分の好きなアーティストが見つかったらそのアーティストが
聞いていたオンガクを聴け、と。

彼等が影響を受けたオンガクを知る事で、彼等が実際に
クリエイトしきてた事が明確になると同時に、そのアーティスト
とそのルーツが共通するモノを見つける事で
自分がオンガクに求めるモノもはっきり分かるようになる、と。


そうして素直に中学生の時にRobert Johnson
(30年代のブルース・アーティスト)までさかのぼって以来、
人生の大半を使って色んな時代の色んなオンガクを聴き続けて
自分の作品でも色んな表現を模索して来た訳ですが、
その中で気づいた事の一つがこの『時間芸術』の存在。

それはジャンルを超越した一つの芸術的指向であり、
各時代のオンガクのパイオニアと呼ばれている人達の
大抵がこの芸術のマスター達。

James Brown
Fela Kuti
Quincy Jones
Stevie Wonder
Roy Ayers
George Duke
Patrick Adams
Prince
Jam&Lewis
Pete Rock
Jay Dilla
Joan Atkins
Dego
IG Culture
Osunlade
Theo Parrish

彼等に共通しているのはその独特な時間の区切り方と
プロダクションにおける音響空間の作り方=フィジカルな音の鳴らし方。

彼等のビート(プロダクション)を聴くともう一秒もしないで
誰の作品かが分かるのはそのビートとビートの間にある隙間
の感覚に個性があるから。音符の符割や秒間隔では表現不可能
なもの凄く微妙な『打点の揺らぎ』、『間の使い方』がいわゆる
『グルーヴ』で、上記のアーティストはそれぞれがそれぞれ違った
グルーヴ感覚を(無意識か意識的にかは別として)開拓してきた訳です。


ボク達が普段生活している時に使っている『時間』
というのは1582年に当時のローマ法皇、グレゴリー13世が
制定したグレゴリー暦という時間割りを元に組み立てられている。

1年=365.2425日。
これは何千年経っても宗教的行事の日がズレないように計算を
重ねた結果の産物であり、当時から現代においても常にその
役割は非常に政治的/人為的であり、一日24時間、1時間が60分、
1分が60秒で1秒以下は10進法という時刻の発想自体、
色んな理由で非常に洗脳的、人為的なツールに過ぎない。
(この話は次回以降で詳しく説明します)

対して上記のアーティスト達の時間感覚は物理的、政治的、
数学的な計算を越えたもっと感覚的なモノ。宇宙やボク達の
心身に共通して流れる色んな種類の自然なサイクルの集まり。
その瞬間にその場所でしか産まれない言葉や数字を超越した
肉体的かつ精神的体験。


アインシュタインも相対性理論で説いてるように時間とは
個人にとって相対的なモノで、更に仏教哲学的に解釈するならば
時間とは直線的なモノではなく全てはその瞬間に同時に存在するモノ。


彼等がその瞬間に感じる時間のフレームを捉え、
そこに独自な時間感覚を持ったパラレルな宇宙を創造する事で
初めてそこに存在する音楽的要素(リズム/メロディー/
ハーモニー)や歌詞に生々しい命が吹き込まれる。
ボク達は彼等が創るその時空間に引き込まれて
ゆっくりな曲では思わず頭を揺らされ、
速い曲では勝手に腰を動かされてしまう。

逆説的に言うとその時代の瞬間の空間を完璧に表現した
オンガクには必ずこの時間芸術の要素が含まれていて、
それこそボク達の直線的時間軸感覚を超えたオンガク=
Timeless(タイムレス)なオンガクになって行き、
時代を超えた名曲として聴き次がれて行く事に成る訳です。



と、こういった感覚的な時間芸術の定義を踏まえた上で
次回はここ数年ボクがハマってる古代マヤ暦の時間感覚を自分なり
の解釈で紹介していこうと思います。

今日はこの辺で。

bless
K


P.S. プレス工場のせいで次回のSoundspeciesリリースが6月27日に
延期。。。 コレもUKカルチャーと受け止めてのんびりやります(泣)。



最終更新 2011年 9月 30日(金曜日) 14:29
 
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